「ど、どうしてまた、、、、」

アルは恐ろしい事を聞くように身構えながら聞いた。

「エドとアルの求めてるものと僕の求めているものが同じって言ったらわかるかな?」

カランっとが飲んでいたジュースの氷が揺れた。

「どういう、、、」

エドが目を見開きながら聞いた。

「どうもこうも、エド、君の噂の出所を地図に示していったら普通気づくよ?」

は不思議なことを言われたように首を傾げた。

「そ、そんなにオレたちの行動って見え見え?」

エドが弟であるアルに同意を求める。

「そんなこと、、、だって軍部からの依頼だってやってるし、、、」

とアルは口を紡いだ。

「あぁ、それはね、僕が探し物してたらちょうどエドたちの噂話が落っこちてることがよくあってね。

それで調べてみたらビンゴだったんだ。でもまさかここで逢えるとは思いもしなかった。」

だってここはそういう情報なかったし、、、。

とにこにこと笑顔で話すをエドは半眼でにらんだ。

「、、、ここではなんだから部屋に行こうか。二人もここの宿?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、ちゃんと説明してもらいましょうか?・カーティスさん!」

まるで警察の尋問みたいにエドは拳をテーブルにダンっと叩きつけた。

「それにその格好も、、、。」

エドは上から下までの格好を見た。それはまるで男物の、いや男の着る衣服だった。

「違いまーす!僕の名前はです。年齢はエドより二歳年上の17歳。性別は今のところ男とゆーことにしておいて。」

エドからつーんと顔を背けながらはそう言い切った。

「なんだよ、、、その男って」

エドは怒った口調で怒鳴りつけた。エドはのことを異性と感じていたからまるで女を捨てたような言い方が気に食わなかったのだ。

「本当のところだもん。僕は僕。それじゃあいけないの?」

はエドに挑戦的な目で言い切った。

「、、、でも、お前、」

そう言われるとエドは弱った。

「エドたちは僕が女でも友達でいてくれるって言ったじゃないか。その反対はないの?」

はエドをねめつけながら聞いた。

「それは、、、、そうだけど、、、。」

エドはこんな感情を露にするをあまり見たことのなかったので言いよどんだ。

アルに関してはのそんな激情があるなんて思いもしていなかったために言葉がでなかった。

二人の中にいるは穏やかな優しいだった。

しかし、ここにいるは何かが淀んでいた。

「、、、ごめん、、、。こんなことで言い合いはしたくないんだ。今の僕は何なのかわからないんだ。」

苦痛に顔を歪ませてはエドとアルを見た。

「二人ともちょっといいかい?」

そう言っては両手を打ち付けた。

エドはぎょっとした。

そこには金属の花びらがあったからだ。

「な、何、どうやったの?」

アルが慌てる。

「僕が小さい頃から変な錬成をしているの、気づいてた?」

ぽつりとは語りだした。

「最初は少しだけだったんだ。少しだけ等価交換の原則を無視してたんだ。

でも最近になって益々等価交換の原則無視が激しくなってきた。

そこでいろいろ調べたんだ。調べてみてわかったことはまず僕には両親がいないこと。

どうもじいさんは捨て子だった僕を拾った『らしい』。

それから僕には未だ生理がきていない。だが男の印もない。」

エドはそのことを聞くと顔を真っ赤にさせた。生理というのは理解できるがそれは自分の未知の世界のことだ。

そしてはエドの想い人でもあった。一瞬での裸体を思い浮かべてしまったのだ。

なおもは続けて話す。

「既にここで僕と言う存在がおかしいんだ。

、、、僕にはこの世界での法則が成り立ってないんだよ、、、。

でもそんな事例、一つもない。強いて言えばそれは」

「賢者の石」

エドはそう完結に答えた。

「だから僕は僕の存在の答えを出すために賢者の石を探し始めたんだ。」

の目が鋭さを増した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/7脱稿

 

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