「そして私はここを守っているフルカネッリと申します。」

その言葉はエドたちの鼓膜を打った。

そして彼らの思考回路を混乱させた。

 

 

 

 

 

 

 

どうしてどうしてどうして。

 

 

 

 

 

 

疑問が次から次に出てくる。

 

 

 

 

 

 

その中でも一番の謎をアルがフルカネッリに訪ねた。

「ここは、、、どこなんですか?」

ここは確かに自分たちがいた場所だろう。

だがどうも時間軸がおかしい。

は幼いし、フルカネッリはの話では失踪中のはずだ。

「ここはマヨイガって呼ばれる場所だよ。君たちが入ってきた時は正直驚いたね」

フルカネッリは驚いたと言うわりにはそんなに驚いた風ではなくむしろ苦笑いをするように笑った。

「マヨイガ?」

エドが聞き返す。

「そう。時間軸も空間も飛び越えたところ。まぁ、今回は時間軸だけの移動してきたみたいだけど。」

エドはギリっと歯を食いしばった。自分たちには知らないことだけだ。

「、、、、どういう意味だ?」

「無知を悔しがる必要はないよ。私も最初、この地に足を踏み入れた時驚いたからね。」

エドを気遣うようにフルカネッリは言った。

「そういう私もここにいる残留思念と同じだからね。ただ、私の場合はどこの空間の私にも共通に意識があるがね」

「わかるように説明しろ!」

エドは遠まわしなフルカネッリの物言いにとうとう腹を立てどなった。

すると横にいたがびくっと体を振るわせた。

『ごめんね。。兄さん少し興奮してるだけだから。』

アルがそんなを気遣って抱き上げた。

が不安そうだったからだ。

「後者は一言で述べるのは難しい。だが前者は一言で述べることができる。

このマヨイガはの残留思念で出来ている。この時空はすべての記憶がその場所に染み付いた結果なんだよ。」

この言葉を理解するとエドはありえないという顔をした。

「だが、君たちだって時空を飛び越えてのところにやってきたのではないのかい?」

を抱き上げていたアルの視線も思わずその言葉にフルカネッリを据えた。

「賢者の石を媒体として。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/19脱稿

 

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