『そんなことない!』

エドは声を張り上げた。

鳥が一羽ばさばさと翼をはためかせたのが聞こえた。

 

 

 

 

 

には友達ができる!絶対!!!』

アルもそう言い切った。

 

 

 

 

 

 

二人の突然の行動を驚いたような顔をしては見た。

『だってオレたち、友達じゃねーか。』

なぁ、アル。とエドはアルに同意を求める。

『そうに決まってるよね、兄さん。』

にこにこと二人は笑った。

『ともだち、、、、?お兄ちゃんたちが』

は訳がわからないという顔をして問い掛けた。

『そう、オレたちとお前は友達』

そう言ってエドはの頭を撫でた。

『、、、、、、』

がそんな顔してたら悲しいよ。僕たちも。』

しゃがんでの手をとりながらアルはの瞳を見て言った。

『、、、、本当?』

は今まで裏切られてきた分、用心して聞いてきた。

『本当だよ。』

エドが照れくさそうに空を仰ぎながら言った。

『ありがとう!お兄ちゃん!!』

紋付で涙を拭くとは初めて笑顔を見せた。

その笑顔はいつか見たあの笑顔とそっくりで。

二人は返って安心した。

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/19脱稿

 

 

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