「まさかと思うけど、捨てられていたから拾ってきたなんてことはないよね?」
、いつも言ってるけどかわいそうだからって何でも拾ってきちゃいけないっていてるよね?
「いや、さすがにぼくでも人間は拾ってこないよ、、、、。」
は脱力したのかくたびれたようにへなへなと床に座り込んだ。
ぼくどうしてこの人の弟子やってるんだろうとこの人生最大の謎の渦に飲み込まれていった。
「、、、ボクたちって猫かなんか?」
アルフォンスは冷静に達の話を聞いていて質問した。
「じゃあ、つまり大きな練成実験したら僕の工房に来てしまったってことだね」
あれから一時間弱を要しては弟子と目の前にいるエルリック兄弟に説明をさせた。
はでやっと気を張らずにすんでほっとしているしエルリック兄弟は話のわかる人に出会えたと安心した。
「空間を捻じ曲げるほどの練成ねぇ、、、、」
「それで出来ればその工房っていうところを見せてもらいたいんですけど」
エドワードは切り出した。
「それは駄目です。」
即答。
「なんでですか!話したでしょう!」
「たしかに出てきてしまったところを見れば何かわかるかもしれないけどね。
君たちは何か僕たちに隠していることがあるでしょう?それを話さない人を工房へ入れることはできないし。
君たちの話には微妙に隠された点が二つあると思うんだけど。
それより何より人の工房に入れろなんてよく言えるね。失礼にもほどがあるぞ。」
これを聞いて二人は黙った。この人たちには見破られてる。
「ってほんとに隠してることあったの?」
が口をはさんだ。
「え、でもさんわかってるんでしょ?」
アルフォンスが驚いて聞いた。
「何が?ぼく、さっき言ったことはったりだったんだ〜気づかなかった?んで、何隠してるの?こいつら」
「師匠でしょ。」
「へーい、師匠」
は口を尖らせて顔を横に向けた。
「言う気はないのかな?」
が問う。
「賢者の石」
ぼそりとエドワードが顔を下に向けたまま言った。
「だろうと思ったよ。それで人体練成ね」
エドワードは顔を勢いよくあげた。そこにはやれやれと言った顔のがいた。
「どうして!」
「アルフォンスくん、だっけ?彼が服を着ていなかったこと。
それから空間を捻じ曲げるほどの大きな練成。
それを為すには莫大なエネルギーが必要だ。莫大なエネルギーを得られる物は限られてくる。
これだけあればなんとなーくわかるさ。僕ぐらいの研究者ならね」
「賢者の石ってほんとにあるの?!」
「だから師匠でしょ、。まぁあるんじゃないかな。ところで用意してもらいたいんだけど目隠しを二枚」
「、、、、?」
は首を傾げて見せた。それをは肩をあげてから手で行けという合図を送る。
「わかった」
そういうと彼は客間から出て行った。
「しょうがないから見せてあげよう。僕らの工房を。」
2003/11/21脱稿
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