「でも驚きだな。ここの車ってこんなに乗り心地がいいんだな」
エドは車から降りて第一声にこんなことを言った。
「そう?それでもこの車、まだ揺れる方だよ。もっとコンパクトな方が揺れないもの」
は二人が降りたのを確認すると鍵を閉めた。すると他のドアからもカチンと鍵の閉まる音がした。
「へー。の所の鍵を閉めるとこっちのドアも鍵が閉まるのか?」
エドが感心したようにに聞いた。
「おお!さすがエド。ずばりその通り。」
はそう言うと二人を鍵を投げて空中でキャッチすると言った。
「では、お買い物してきましょうか」
「まずは服だよなー。」
はうろうろと歩きながら考えている。
二人はそんなからはぐれないように必死についていく。
「ちょっと待って!!!」
アルがを呼ぶ。
「何?アル?」
は何事もなさそうに二人に振り返る。
「手、貸してくれない?」
アルはにこやかに笑いながら言った。
「ああ?手?」
は首を傾げながら両腕を前に突き出す。
「兄さんはそっちね。」
アルはそう言っての片手を自分の手で繋ぐ。
「、、、、、、」
エドは不承不承、もう片手の手を握る。
「、、、、、、あの、、、、」
は戸惑う。これは、、、一体、、、、。
「迷子にならないように」
アルはにっこりと笑いながらに言った。
だがそれがの何かに触れた。
「誰が子どもだーーー!」
はそう叫んだかと思うと両腕をばたばたと上下に動かした。
「うわー!暴れるな!!」
「、ちょっと、、、」
アルはそんな気がなかったがは思ったのだ。これではまるで迷子にならないように両腕を親に手をつながれた子どものようだと。
エドは昨日のことをふと思い出しの耳元でこう囁いた。
「が迷子になるんじゃなくてオレたちが迷子にならないようにだよ」
それを聞いた途端はこれでもかと顔をぱぁっと輝かせた。
「そうか。そうだよね。ぼく、うっかりしてたよ。エドたちはここ初めてだもんね」
エドとアルは確信した。に子どもという言葉は禁句だと。
ちなみに男三人で手を繋いでかなり変に見られそうなものだが真中にいる者がかなり子どもに見えるためあまり奇異に見られなかったそうな。
きっとそんなことを知った日にゃは怒り狂うだろう。
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