「さぁ!皆!今日は七夕リベンジをするぞ!!!」

それが事の発端。

 

 

 

 

 

 

8月の七夕

 

 

 

 

 

 

 

いや、正しくは一ヶ月前のこの日のから事は始まっていた。

は七夕というイベントをやりたかったみたいなんだけどどうやら完全に忘れていたみたいで。

その時の騒動のことは詳しくは「七夕」っていう話を読めばわかる。

だからここでは詳しくは書かない。

とにかくその後の部屋の片付けが大変だったことをここに明言しておこう。

(なんでオレとアルが片付けしなくちゃいけなかったんだ!)

(兄さん、しょうがないじゃないか。は再起不能だったんだから)

(だからってどうして!ウィルが片付けてもいいじゃないか!!!)

(シッ!兄さん、ウィルに聞こえたらどうするの!!!)

(、、、、、、、、、)

(そんなことより話を進めて!)

(、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、)

 

 

 

ま、まぁ、とにかく。オレたちは居候だからな。

これ位はな、しとかないとな。

[現在エドワード、・ウィル・ウォルサムににこやかに笑顔を向けられてます]

さて、本題に戻ってみよう。

今オレたちは何故かチョウチンというこの国独特のランタンを持っての一族の家を押しかけている。

もちろん、も一緒にだ。

自身はなんだかチョウチンをオレたちと一緒に持たされたことに腹を立てていたが、

今では満更でもなさそうだ。

多分、が嫌がった理由はただ一つ。これが子供のやることだからだろう。

他にもの親戚の子供たちやここら辺、一体の子供たちがチョウチンを持って家々を回っている。

そして必ず家の戸口の前に立ってこう言うのだ。

「「だーせー、だーせー、ローソクだーせー」」

オレとアルは声をそろえて言った。

隣にしぶしぶとついて来たがふるふるとチョウチンを握る手を震わせている。

フッまだまだ子供だな、こういうのは楽しまなくちゃだめだぞ。

そんな一々反応するところが子供なんだ。

と微かな優越感を持ちながらオレは横目にその様子をにやにやと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

ここはの故郷の村である。

この国では東北と呼ばれている地方に属する。この東北地方は山ばかりだ。

そんな東北に隠れ住むかのように、の故郷の村はあった。

一度、にどうしてあんな山深いところにお前の親戚が集まっているのか聞いたことがある。

しかし自身も詳しいことは聞かされて無いようでウィルのほうがよほどことを知ってそうだった。

なにせ、あのよくわからないの師匠「フルカネッリ」により早くに弟子入りをしている。

よりウィルの方がフルカネッリとは付き合いが長い、いや深いとオレは考えている。

どうもオレはあのフルカネッリと名乗った少年(はお爺さんと呼んでいたが)。

あいつがすべてを知っているような気がしてならなかった。

ユミも(ユミとはの遠縁の親戚の女性だ)知っているからこそあんなに憎んでいるのではないだろうか。

オレもアルもあの不思議な空間、「マヨヒガ」に入ってからずっと疑問に思ってきた。

この「一族」と「賢者の石」と「石の隠者」の関係を。

 

 

 

 

 

 

そのことを知りたいという思いがあってに頼んでまた、この地にやってきた。

、、、、、、、、はそんなことよりも「タナバタ」というイベントをオレたちにやらせたかっただけみたいだが。

だがの思惑通りにはことは進まなかったみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/26脱稿

 

 

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