「あーーーーーー!!!」

今朝はその叫び声で皆は目を覚ました。

 

「おい!!!!どうした!」

1番に駆けつけたのがエド。

「なんだよ、騒がしい。また何か忘れたのか?」

これは長年の付き合いの現在のの師匠であるもある。エドたちからはウィルという愛称で呼ばれている。

アルはまだ来ていない。未だ寝ぼけ眼で廊下にぶつかっていた。

 

「七夕!七夕、昨日だった!!!」

絶叫に近い叫び声をあげながらは頭を抱え振るわせている。

「『七夕』?タナバタってなんだ?」

アルが到着した頃にエドはに聞いた。

「七夕って言うのはね、織姫と彦星が一年に一度逢える日なんだ」

「いや、それがさっきの叫び声と何の関係が、、、、???」

「七夕の日に竹の葉っぱに飾りをつけたり短冊をつけたりするんだ。」

は熱っぽく語る。そしてそれはますますヒートアップしていく。

「その短冊っていうのに願い事を書くと叶うっていう言い伝えなんだ!」

そしては鼻息をふんっとだした。

「このぼくとした七夕という大事な行事を忘れるとは!なんたることか」

未だは頭を振りかざしている。

「今年こそ身長が!身長が伸びますようにって願い事を書こうと思ってたのに!」

それを聞いたエドの反応は早かった。

「『タンザク』ってのに願い事を書けば叶うのか?!」

それは身を乗り出す限りの勢いだった。

「確かに伝承ではあるけど結構叶っている人が去年いっぱいいたんだ。

研究室の岡本さんは目出度く本命の彼女と結婚できたし小池さんは研究結果が認められたし

何よりがイギリスに帰ってくれたんだ!!!」

彼はすでにの殺気に気付いていない。

「あぁ、のいない間どれだけ本業に打ち込めたことか!

が居るとさぁ、修行だ、やれ家事だの研究に打ち込めないんだよね!!!」

うっとりとした顔では語った。

それを聞いていたエドとアルは何かを察知していた。

横から湧き出ている殺気に。

やはりそれでもは気付かない。

 

 

 

 

 

 

 

エドとアルはそそくさと部屋を抜け出した。

触らぬ神に祟りなし。

 

 

 

 

 

後にの部屋から爆音と悲鳴が聞こえたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/8脱稿 2004/7/25アップ

 

モドル

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