『さて、じゃあ帰りましょうか。』
こうが言い出したのは元日から数えて七日目だった。
『もう?まだ冬季休みあるんじゃないの?』
とユミは不可思議な顔をした。
『うん?でも二人に御節と七草粥、食べさせてあげたかっただけだから。』
がそういうとユミは烈火のごとく顔を赤くして怒り始めた。
『どういうこと!その意味は!!!』
『そのまま。』
ずずーっと茶をすすりながら、やっぱお茶はおいしいなぁ、、、。と言っている。
『〜〜〜〜!!!』
ユミはそのの様子になんとも言えずにがっくりと頭を垂れた。
『、、、、、、、まだこっちに帰ってくるつもりは?』
『、、、、、、』
湯呑を手の中に転がしながらは何も答えない。
『、、、、。まぁ、がついててくれるだろうから大丈夫だと思ってるけど。
それにまして、今はあんな頼もしい友達もいるしね。』
そのユミが茶化すように言ったのを聞いては顔をあげた。
『ほら、こっち伺ってるわよ。ホント、好かれてるのね、ちゃん。』
はユミの視線の先に誰がいるのかを確認して苦笑いした。
『ちゃんはよしてよ。いい年なんだから。』
そしてはこちらを覗いていた二人、エドとアルを呼んだ。
「二人とも、今日、帰ろうか。家に。」
僕たちの家に。
2004/2/20脱稿
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