廂髪

時代 明治30〜35年くらい

なぜだかわからないまま奇抜とノンセンスが流行する

 

明治時代の女性の代表的な髪型の一つ。

庇のように出した前髪を前方に突き出して結うスタイルで庇髪とも言う。

そもそも江戸時代には女性の場合も年齢、身分、職業などで多種多様な髪型があったが、

いずれも簡単に洗髪できないために明治10年代に入ると衛生上の観点などからも洋髪普及運動が行われた。

また、女子教育の発達に伴い積極的に洋髪に変えていく女性も増え、

「英吉利巻」「夜会結び」「マーガレット」「西洋上巻」「西洋下巻」など様々なヘアスタイルが生まれた。

そうしたところへ30年代になって、これまでにない新しいヘアスタイルが出現した。

それが廂髪である。

廂髪は女優の川上貞奴が結って流行し始めたとも言われている。

それはともかくこのヘアスタイルは女学生を中心にあっというまに大流行になり、

廂の形や大きさなどを競うほどとなった。

さらに明治末年頃からは廂髪の前髪を大きくふくらまして七部三部に分けるスタイルの流行に進んでいく。

このヘアスタイルの流行は帝劇女優たちが用いていたため「女優髷」と呼ばれ人気を博した。

 

モドル

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送