永遠の友〔リメイク〕
弥生 由
僕は、今日、夢を見る。
1
今日は、月の明るい夜だった。
なぜか今日は、眠くならない。ずっと月をながめていたい気分だった。
ふと、月から目をはなし、道路を見た。
そこには、月明かりに一人、僕と同じぐらいの少年がじっと僕の事を見ていた。
僕は、ぞっとし、目をはなし、窓を閉め、カーテンを閉め、ふとんに飛びこんだ。
だが、あの少年の事が頭からはなれない。あの少年の目は、優しく、なんか安心するような目だった。
もう一度、窓から見ると、少年は、どこか、寂しそうに笑い、走って行った。
『どうしてだろう、、』
僕は、その少年を追いかけていた。
どうしてかは、わからない。
でも、むしょうにきになって、いつのまにか、靴を履き、少年を追いかけていた。
『どっかでみたような、、、』
僕は、そんな事を考えながら走っていた。
少年は、龍神山にはいって行った。
龍神山というのは、僕の家の近くの山。
でも山といっても標高五メートルほどの低い山でその山には、龍が住んでいるといわれている龍神池という池と、神社があるんだ。
なんか、今日は、月が明るいからか、石段は、神秘的に光ってみえた。
あの少年は、神社のほうには、いかず、池のほうへ、走っていった。
僕も、少年を、追い、池のほうに走った。
池は、丸い月を綺麗に写していた。
そして、少年は、、、、、、、、、、いなかった。
『なんだったんだろう、、、』と思いながら、周りを見ると一本の桜が満開に咲いていた。
「わぁ。すごいや、これが狂い咲きっていうんだ。」
と言ってたら、
「キャハハハハハハハハハハ。」
「だれ!っ。」
桜の木に向かって言ったら、桜の枝に誰かがいたらしくガサガサと物音を
たてて一つの人影が降りてきた。
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