かっこかわいい私のアルケミスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜!速くこいよ!」

エドは坂の上から私のことを呼ぶ。

「ちょっと待ってよ〜、、、エドぉ、、、」

なんであんなに元気かな。やはり子供だからか。

「なんでー、そんなんでへばってたらすぐに追いてっちまうぞ!」

にやにやと笑いながらエドがそう言うから私も言い返してやった。

「おう!行っていいわよ。私はアルがいればそれで良し!」

と言って私のことを待っていてくれているアルの手を取った。

「私、お婿にするならアルにするわ」

言ってのけるとアルは動揺している。

それと共にアルのため息が聞こえた気がする。

そして転がるように奴は坂の上から降りてきた。そしてアルと私の中を裂く。

「アル!こんなノロマ女、ダメだぞ!兄ちゃんが許さない!!!」

「兄さん!はのろまじゃないよ。兄さんが速いだけだよ。」

アルはもっともなことを言った。

「そうよ!エドは急ぎすぎよ!アル、もっと言って言って!」

そういうとはアルに腕を回す。

それを見てエドの顔はだんだん赤くなって怒り出した。

「兄さん。それにぼくがとじゃなくてが兄さん以外の誰かとくっつくのが嫌なんでしょ?」

そう言うとエドは真っ赤を通り越して青くなる。

「ど、ど、ど、どうして」

それを知っている!と顔にありありと描かれている様はいかにもおもしろい。

そりゃ、私だって気づくくらいエドは私に懐いてると思う。好いててくれていると思う。

だからついからかいたくもなる。

どこまでも私を好きでいてくれているのが嬉しくて。

「そ、そんなこと!」

エドは必死になって否定する。それがなんだか可愛くて。

「じゃあ、私、ロイさんにでも誰かいい人紹介してもらおーかなー」

なんて言ってみる。

私も大概意地悪である。

でも可愛い子ほど、好きな子ほど、いじめたくなるものである。

「大佐はダメ!絶対のこと、利用するだけだ!」

今度は私の心配をしているし。

この子は本当に見ていて飽きない。

コロコロとよく表情を変える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私は知った。

彼が夜、どんな顔をするか。

昼間のこの幼さが覆されるほどの妖艶で大人びた顔をするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

!」

呼び止められたのは宿の部屋に入ろうとした時だった。

アルはすでに部屋に入っている。

「んー何?」

夜もふけて、人は腹が満たされれば眠くなるものだ。

私だって例外ではない。

それがいけなかったのか。

はたまたただ単に彼を子供扱いし過ぎていただけだろうか。

手を引かれ、肩をつかまれたと思ったらいきなりキスされた。

そして彼のその笑みを見ることに至った。

「オレを子供扱いしすぎると火傷するぜ」

そしてにやりと唇を歪めてからぺろりと舌で唇を舐めた。

その仕種に私は絶句してしまった。

今まで可愛いと思ってた子供が。

いつの間にか男になっていて。

うかつにもそれをかっこいいと思ってしまっている自分がいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私は火傷をしてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/14脱稿

 

Toホイル焼き  From夢見堂

100000ヒットおめでとうございます!

そのお祝いに贈呈すべく、100000ヒットした今日、書き上げました!

そして。

ご、ごめんなさい。自分で白豆、黒豆〜とか言ってって、、、うふふ。玉砕。

はエドのことを可愛いなぁと思ってたら逆に手を出されちゃった、みたいな。アハ。

本当にごめんなさい。

これからものんびり行きましょう。穂池さん。

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