「どうにも弱いね。」
そうイズミは言ってから頭を掻いた。
「あの子達、親がいないなんて、、、、」
はイズミとシグと共に夕食を取った後に例のエドに頼まれたことをイズミに相談した。
最初はイズミは難色を示していたがエルリック兄弟に親がいないと聞くと哀れの情がでたらしかった。
「、、、、それに、、、、」
はイズミに大体のことを話し終わってから下に顔を向けた。
「一ヶ月!」
その翌日、彼女は指を一本立たせて二人に示した。
「とりあえず一ヶ月だけ仮修行って事でこの子達を私にあずけてくれますか。」
二人の現在の後見人でもあるピナコ・ロックベルに話し掛けた。
「本当に錬金術を教えるに値するか・・・この子達の才能を見極めさせてください。」
真剣な面持ちでイズミはピナコに交渉した。
「もし才能無しと判断したら?」
「すぐにここに帰します。」
イズミは冷たく、言い切った。
「あの・・・それで仮修行に合格したら・・・」
アルが丁寧にイズミにおずおずと聞いた。
「そのまま本格的に修行だね」
イズミは厳しい顔を崩さすに、答えた。
「ばっちゃん!!」
エドはばっと振り返ると大声で言った。
「オレ達一ヶ月じゃ帰って来ないから!」
「―言うと思ったよ」
呆れた子だよと言う顔をしたピナコと何、言ってるの二人ともという顔をしたウィンリィがそこにいた。
そしてピナコはキセルを一息吸って吐くと同時に言った。
「行ってらっしゃい」
2004/1/28脱稿
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